優しい白衣の彼



「お待たせしました」



「ありがとうございます」


抹茶ラテを受け取って、席に座った。



美味しいなぁ~。

このまま帰れたらいいのに。


ゆっくり過ごしていると、人がすこしずつ増えてきた。


店員さんも厨房の方から出てきて、目が合うと手を振られた。


「あれ琴ちゃん?」



「あっ…須藤先生」



「パジャマ姿って事はまた入院?てか、病室から出て来たの?」



「あー…まぁ…」


気まずい…。てか先生さり気なく目の前に座ってるし…。


「琴ちゃんって、意外に病院嫌い?」



「病院好きな人なんていませんよ」



「アハハ、まぁそうだね。あんまりいないね」



「そうですよ」