優しい白衣の彼



「やってないです…」



「本当?」



「はい…」



「んじゃ、聴診するから服捲って」



「はい?」



「はい?じゃなくて、診察するから」


何で診察?

この前やったじゃん。


「もしかして、予約入れてたのも忘れた?」



「あははは…」



「ハァ…ほら早く捲って。無理やりやられたくないでしょ」



「うぅ…」

大人しく診察を受けたけど、運動したことはバレなかった。



「くれぐれも走ったりしないようにね。琴ちゃんの場合完治しているわけじゃないからね」



「はい」