「おっはよ―――!!!」
ドスッ
「グハッ…」
朝からタックルはきつい…
「琴、今日は午前授業の日だぜ!!」
「あー、うん知ってる」
「マジで!?」
「うん、だって昨日担任が言ってたよ」
「私聞いてない…」
朝からテンションの起伏が激しい私の友達、果南(かな)。
中学からの友達で、割と近所に住んでる。
少しバカで、間抜けだけど優しくて、明るい。
「聞いてないんじゃなくて、聞かなかっただけでしょうが!」
「いや~、有樹がちょっかいかけてくるから聞いてなかっ
ベシッ
「痛ッ」
「お前が最初にちょっかいかけてきただろ」
噂をすれば藤原が教室に入ってきた。
片手には日誌を持って。