優しい白衣の彼


指さして病室を教えた。

エレベーターから近いから、下りてすぐに病室のドアが見えた。


「ハァ…」


須藤先生に見つからなきゃ、もう少しあそこに入れたのにな…



「琴ちゃん!」



「ゲッ…蒼生先生…」


病室から蒼生先生がでてきて、目が合ってしまった…

「あれ?響紀なんで琴ちゃんと一緒に?」


「ロビーの椅子に座っていたので、声かけたんです」



蒼生先生めっちゃこっち見てる…

思わず、須藤先生の後ろに隠れたけど


「琴ちゃんまずは病室に戻ろうか」

蒼生先生に手を引かれて、病室に連れ戻された。



「響紀、連れてきてくれてありがとう」



「はい、それじゃあ失礼します」



「あぁ…ほら、ベッドに戻って」


須藤先生が居なくなって、ベッドに戻ると佳純ちゃんがやってきて

カーテンをしめられた。