優しい白衣の彼




お茶を飲みながらボーッとしていると足音が聞こえてきた。


隠れた方がいいかな?

でも点滴スタンドが邪魔で、隠れられない…


「こんばんは…あれ、琴ちゃん?」



「須藤先生!?」   



「もしかして入院中?」



「あー…まぁ…」   



「寝ていなくていいの?」



「はい、大丈夫です」


多分バレたら怒られると思うけど…

蒼生先生にバレなきゃ問題ない。



「その点滴…」



「?」



「解熱剤だよね。熱あるなら病室戻らなきゃ」



「えーっと、もう少ししたら戻るんで…っ!?」


おでこに須藤先生の手が…

先生の手冷たい…