優しい白衣の彼



少し食べてから食器を片づけるためにカーテンを開けた。




私の場所は窓側で、隣と、正面のカーテンが閉まっているから多分そこに人が居るんだと思う。


どんな人が居るんだろ…



食器を片づけて部屋に戻ると、ちょうど隣のカーテンが開いた。


「こんばんは」

中から出てきたのは、同い年くらいの女の子


「こんばんは」


可愛い子だな…



「もしかして隣に来た方ですか?」



「はい、検査入院で」 



「そうなんですか。あっ、私、近藤絢(こんどうあや)って言います」 



「山崎琴です」



「これから…って言っても、そんなにないと思うけど宜しくです」



「こちらこそ宜しくね。敬語じゃなくていいよ」



「はい!えっと、宜しくね」