「熱上がってきてるんじゃないか?」


「んー?」 
 
 
車酔いが酷すぎて頭ガンガンする…



「ほら、熱測って」


「ん…」


体温計を受け取って脇に挟んだ。

すぐに体温計が鳴ってお兄ちゃんに抜きとられた。


「37.9か…」


「ゴホゴホッ…熱あったんだ…」   


「はぁ…本当に気付かなかったんだな」  


「うん…」 


「呼ばれたら起こすから寝れるなら寝ておきな」 


「ん…」



眠れないけど目を瞑っておいた。

   



結構時間が経ったころ


「呼ばれたよ」


お兄ちゃんに言われて目を開けた。