トレーの上にパフェと、コーヒー、砂糖に、ミルクを置いて、須藤先生のいる席に運んだ。
「ありがとう」
また、笑った…。
先生にペコッと頭を下げて持ち場に戻る。
ふと、先生が座っている席に目をやると、幸せそうにパフェを食べていた。
「何ニヤニヤしてるの~?」
「へっ!?あっ、いや…あの」
となりのレジにいた、バイトの先輩で主婦の渡邊さんがニヤニヤしながら
近づいてきて、咄嗟に顔を手で隠した。
「須藤先生見てたのかぁ~」
「いや、なんかいつも幸せそうにたべてるなぁ…なんて思って」
口元を隠しながら渡邊さんに言うと
「甘い物が大好きだからよ、あの先生甘いものを食べてるときが1番幸せなんですって」
「そうなんですか」
見た目からして子供っぽいけど、中身も子供っぽいんだ。
医者なのに、こんな人も居るんだ…。