「ただいまー」
「げっ…」
この声お兄ちゃん…
うわー…
会いたくないから急いで自分の部屋に行こう。
リビングに二階へ続く階段があるから
音を立てないようにゲーム機を持って二階へ上がった。
自分の部屋に入ると丁度リビングのドアが開く音が聞こえてきた。
ギリギリセーフかな。
部屋の鍵をかけてベッドに横になった。
「はぁ…ゴホッ」
なんでこんな時に帰ってくるかなー…
コンコン
「琴、居るんだろ?」
ギクッ…
バレてる…?
「母さんに言われて、心配になって来たんだけど大丈夫か?」
お母さん何でよりによって、お兄ちゃんに言うかな…
お姉ちゃんの方がよかったのに…

