「分かった!」

響紀が目を閉じたのを確認してから響紀の頬に右手を当てて、目を閉じて唇にキスをした。


「1回だけ?」

目を開けると響紀が目を開けて不思議そうな顔をしていた。


そして

「ンッ……アッ、ハァ…ハァ…」

響紀の舌が私の口内をおかしていく。



病室で誰かが来るかもしれないのに…


気持ちよすぎて……

何も考えられなくなりそう。


「琴ちゃん苦しくない?」



「ん…ハァ大丈夫ハァ」


もう一度お互いが顔を近づけようとすると


ピリリリリリリリ

 
響紀のPHSが鳴った。


「もしもし?……はい……はい…すぐ行きます」

呼び出しかな?


「ごめんね。呼びだされちゃったから行かないと…」

物凄く落ち込んでいる…

そういう自分も少し寂しい。


「響紀」



「ん?」
チュッ


「仕事、頑張ってね」

頬にキスすると「頑張るね!!」

笑顔になって颯爽と去っていった。


元気になってくれて良かった。



でも恥ずかしかった~…