優しい白衣の彼

「誰がその設定考えたの?」



「私だけど?」



「だと思った」



「で、私が熊の着ぐるみ作ったんだよ!!これ見て」

果南がポケットからスマホを出して、熊の着ぐるみを見せてくれた。

この熊怖くない?

片目と腕が取れかかっているし、色もくすんだ茶色だし、ボロボロの布だし、ほつれとか妙にリアル。


「果南ってこういうの得意だよね」



「特にね、ここの…腕の外れかかっている部分ね、中の人の腕が見えないように作るの結構頑張ったんだよ」



「腕が見えたらそれこそホラーだけどね」



「確かに」

他にも何人かの着ぐるみや、衣装を作ったらしくその写真を見ながら

2時間くらい盛り上がった。




「―…じゃあそろそろ学校行こうかな」



「えっ!?今日学校だったの?」



「そうだよ平日だし」

何当たり前のこと言ってるの?みたいな顔で見てきてるけどさ…

現在進行形でサボってんじゃん!