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「グスッ…最悪…」
翌日、朝から嫌な検査を順番に受けさせられて、もう夕方…
泣きすぎて気持ち悪い。
皆にやりたくないって言っても、無理やりやられて、もうクタクタ。
「琴ちゃん、そろそろ泣き止もう?」
「グスッ響紀…嫌って、ヒック言ったのにグスッ」
ベッドの上で体育座りをして膝を抱えながら泣いている私の背中をずっと擦っている響紀。
泣き止みたいのに、どんどん涙が溢れてくる。
「グスッゴホッ…ゴホゴホッ響紀ヒュー…グスッくるゼェし…」
終いには、発作が起こる始末…
苦しいのに涙が溢れて、余計苦しくなる。
「琴ちゃんスーハーだよ。ゆっくり呼吸整えよう」
「ゴホッヒュー…スーゴホゴホッハーケホケホッヒュースーケホッハー」
「上手上手。吸入しようか」
口元に吸入器をあてられて、吸入して暫くすると落ち着いてきた。
「グスッ…ありケホケホッがとう」
「いえいえ。よし!涙も止まったね」
目元の涙をハンカチで拭ってくれた。
「蒼生先生呼んだから、聴診だけ頑張ろう?」