蒼生先生が響紀と2人で紙を見合っている。




そして長い沈黙の末


「これは没収です」

蒼生先生、白衣のポケットに紙を閉まっちゃった…

私のデータが…


あれ先生達が変わったりする度作り直していて最新版なのに…


「全く!!今度から琴ちゃんの病室には定期的に見張りつけるからね」



「そんなぁ…」



「あとはい熱測って」

唐突に体温計を渡された。


「熱測り忘れてた、聴診もしないと」


今の蒼生先生に嫌なんて言ったら、ヤバそうだから大人しく熱を測る。

測り終わって、画面を見ると36.3。


熱下がってる!

よかった…


「何度だった?」



「36.3度だった」

言いながら一応体温計の画面を見せた。


「これなら明日は検査ができるね」



「…」



「明日は響紀も検査に付き添ってくれるってよ」



「えっ、いいよ…仕事忙しいでしょ」



「明日は休みだからつきそうよ。それに琴ちゃんが逃げ出さないように見てないと」



「そう言うわけだから、琴ちゃん明日は頑張ろうね」

蒼生先生の笑顔が怖い…

絶対明日は嫌な検査があるはず。


「絶対嫌だから!!」