「琴ちゃん、検査が嫌なのは分かるけど無茶しすぎ」



「はい…」



「先生いつも言ってるよね?」



「はい…」



「毎回心臓が止まりそうになるんだからね」



「ごめんなさい…」



「そろそろ慣れて欲しいなぁ」



「無理…」 



「だろうね、でも本当に脱走禁止ね。響紀も相当慌ててたし、物凄く心配してたよ」



「響紀………今日…来てくれるかな?」



「時間空いたときはずっと来ていたよ」

響紀忙しいはずなのに…

迷惑かけちゃってるよね…



「もう…そんな悲しそうな顔しないの!!治るものも治らなくなるよ」

蒼生先生が髪の毛をワシャワシャしてきた。

撫でるなら髪の毛にそって優しく撫でてほしい…



「琴ちゃん髪の毛ぐしゃぐしゃ~」



「蒼生先生がやったんじゃん」