「……」
なんか話し声聞こえる。
この声はお父さんとお母さんと蒼生先生?
なんの話しているんだろう?
目を閉じたまま聞いてみる。
「琴にはまだ病気のこと言ってないんですよね?」
「はい…ですが今回だいぶ悪化してしまったので、琴ちゃんには言った方が良いのでは?」
「そうですね…また無茶されても入院が長引いてしまいそうですし…」
「お父さん…お母さん…」
気まずい雰囲気だけど、思い切って声をかけてみた。
案の定驚いている3人。
「私どれくらい意識飛ばしてた?」
「2日だよ」
蒼生先生が答えてくれた。
「息苦しくない?」
「うん。少し楽になった…」
酸素マスクはついているけど、つけてないときより楽。
それに胸の辺りも今は痛くない。
あれはなんだったんだろう?
「琴ちゃん、この間のことなんだけど検査した結果気管支拡張症って言う病気だったんだ」