「琴ちゃんおはよう」
「おはよう…」
次の日。
佳純ちゃんの声で目が覚めた。
「熱測ってね」
「うん…」
眠い…
あんなに沢山寝たのに、まだ眠い。
ベッドの角度が、元々背もたれのある椅子に座っているような体勢だったから地味に寝た感じがしない。
この体勢の方が呼吸しやすいんだけど…
「昨日は須藤先生に会えた?」
「うん」
「よかったね。毎日…って言っても琴ちゃんが寝ているときね、須藤先生琴ちゃんの病室に来ていたから」
「毎日?」
「うん。私にもあんな素敵な彼氏がいたらな…」
「蒼生先生とか?」
ニヤニヤしながら聞いてみると
「えっ!?いや、なんというか…ねぇ……あっ、体温計回収しまーす」
動揺して、顔真っ赤。
佳純ちゃん可愛い。