優しい白衣の彼

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「んん…ケホッ」


なんだか左手が温かい。

目を開けて左側を見ると、響紀と目が合った。


「苦しくない?」

聞かれて、首を縦に振った。




なんで家に響紀がいるんだろう?


なんて一瞬思ったけど

あっ…

ここ病院なんだった……



そうだ!!

響紀に謝らないと。


「響紀…ごめん…なさい、あとありがとう」

話しづらいから酸素マスクを外して謝った。


「いいんだよ。ほら苦しくなるから酸素マスクつけよう」


ニコッと微笑みながら
すぐに酸素マスクをつけなおされた。



「ねぇ…今って何時?」



「2時20分だよ」

えっ?

私そんなに寝ていたの?