「まだ痰残ってる感じする?」



「ううん…今は平気」



「よし、それじゃあ聴診しようか」

またやるの?


疑問に思っていると

佳純ちゃんにパジャマの上2つのボタンを外されて、聴診器がそこから入って来た。



「息とめないでね」

無意識に息を止めていてハッとなった。

  

聴診も終わり、次は吸入かな…なんて思っていると

「吸入やろうか」

やっぱり!!

言うと思ってた。




吸入が終わった頃には、クタクタになっていて話すのもやっとな状態に…

「琴ちゃん……だけど…………よ」


蒼生先生なんて言ってるんだろう…

物凄く眠くて聞き取れない。



眠い……


重たいまぶたをゆっくりと閉じた。