「琴ちゃん、熱測ってね」



「あっ、はい」

看護師さんに体温計を渡されて、脇に挟んだ。


「絢ちゃん退院したなら教えてよ~」



「浮かれまくってて忘れてた」



「なるほどね~」

体温計が鳴ると、看護師さんに渡すため立ちあがった。


看護師さんに渡してまた元の席に座る。



「そういえば琴ちゃんの学校って私と同じだったんだね。制服見て初めて気づいた」



「そうなの!?」

絢ちゃんは制服姿じゃなかったから分からなかった…


「そうだよ~。何組なの!?」



「私は5組だよ~、綾ちゃんは?」



「私は1組で文系クラス」

私の行ってる高校は1組から4組までが文系クラスで、5組と6組が理系クラス。
7組が看護系。


文系クラスと理系クラスじゃ会う機会が殆どないから、分かんなかった!!


いや~
意外と世間は狭いね。

「もしかしたら学校で会ってたかもしれないね」