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翌日の学校帰り、病院の受付に診察券をだすと凄く驚いた顔の山田さん。

受付の人で、バイト先のカフェの常連さんの1人。


「今日は1人で来たの?」



「はい」



「琴ちゃんが1人で普通に来るなんて珍しいね」

そんなに驚くこと?

診察券出した瞬間凄く驚いてたよ山田さん…


二度見しちゃってたよ。

「ちょっと蒼生先生に脅されてて…」

強制入院なんて嫌だし。


「フフッ、琴ちゃん大げさだなぁ」

山田さんと軽く話して、待合室の椅子に座った。


「琴ちゃん」



「絢ちゃん!!」

"隣いい?" "いいよー"
言いながら隣の席に置いていたカバンをよせた。


「わー久しぶりだね~…あーでもそんな久しぶりでもないか」



「そうだね~、一週間ぶり?くらい?絢ちゃんは通院?」



「そうそう。この前退院して今日は定期検診だよ」

退院してたんだ。

知らなかった。