「さっきまで抱きしめてたのに?」



「寝ている間にしてたのは覚えてないからいいの」



「えー…」



「お腹空いたし、リビング行こっ」


ガバッと起き上がって、琴ちゃんは足早に部屋から出て行った。

僕も急いで布団を畳んで、1階に行った。


「響紀君おはよう、よく眠れた?」


琴ちゃんのお母さんがキッチンの方から聞いてきた。


「おはようございます。はい、よく眠れました」


二度寝はできなかったけど、いつもより眠れた気がする。

疲れが取れた感じ。 


「良かった~。朝ごはんもうすぐで出来るから座って待ってて」



「ありがとうございます」



【響紀side 】end