「琴ちゃんこのまま寝るのはさすがに…」



「スースー」

もう琴ちゃん寝ちゃってる?


「んー…好きー…」

ぎゅーっ、と腰のあたりに琴ちゃんが腕をまわしてきた。


「琴ちゃん?」



「スースー…」

寝ぼけてる?

どんな夢見てるんだろう。


これだと、このままで寝るしかないか…

寝ているところを起こすのも悪いし…






…………3時間後


目が覚めたのか、布団がもぞもぞし出して、布団をめくってみると

「響紀おはよう…」

髪が乱れて眠そうな顔をしている。



「おはよう」



「……………っ!?ごめんっ」

ボーッとしていたのに、僕を抱きしめていた事に気づいたのか慌てて腕を離した。


「もう少しこのままでもよかったんだけどなぁ」



「恥ずかしいから嫌」