「ごめん…」
   


「大丈夫だよ。でも、今度から響紀は禁酒ね。絶対」



「はい…」



「お酒が近くにあるときは、絶対に確かめてから飲むんだよ」



「はい…」



「約束だよ」


琴ちゃんが布団から右手を出して曲げた小指をだした。

指切りげんまんかぁ。

懐かしいなぁ。



僕も右手の小指を布団からだして、琴ちゃんの小指と絡めあわせた。


「「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲~ます。指切った」」



「約束だよ」



「うん」



「ねぇ折角の休日なんだし、もう少し寝ようよ」


確かにまだ朝の5時だし、眠い。

でもこの状況で寝るのは……