「響紀先生騒がしい家でごめんね」



「いや、楽しくて明るい家だよ」



「酔っぱらいがいないともう少し静かなんだけど…」


私も響紀先生もお風呂から上がって、私の部屋にいる。

リビングは酔っぱらいたちが五月蝿いから。



それにしても響紀先生と2人っきり。

2人きりになるのは少し恥ずかしいし気が…

「ねぇ琴ちゃん」



「ん?」



「いつまで先生つけて呼んでるの?」



「だって…呼び捨ては恥ずかしいし、いいあだ名思いつかないんだもん」



「でもここ病院じゃないし、他の人が先生って呼んでるのに気づいたら年齢的にも社会的にも問題が…」



「そっか…」


そういえば年離れてるんだった。

年齢なんて気にしたことなかったけど、11歳離れてる。


それに私はまだ高校生で未成年。


確かに先生先生言ってたら、不思議な関係に見えそう…