お鍋が空っぽになる頃には

お父さんはべろんべろんに酔っ払って、酔いつぶれて寝ていた。



蒼生先生、響紀先生、お兄ちゃんは呼び出されるかもしれないからお酒は飲んでいない。

と、思っていたのに


「琴~」

抱きついてキスしてくる兄。


「颯汰はいつも琴ちゃんにべたべたしすぎなんだよ~」

グラスの飲み物を一気に飲み干す蒼生先生。


2人からはお酒の匂いがしてきた。



「響紀先生、この2人お酒飲んでる?」



「うん、結構飲んじゃってるね。でも今日は呼び出されても人多いからなんとかなるよ」



「ならよかった…」


お兄ちゃんを引き剥がして、少し離れたところに座っている響紀先生の隣に座った。

お母さんは後片付けをしに台所にいるから、邪魔はされないはず!!