優しい白衣の彼



藤原がいなくなって、1時間経つころには校舎裏の雑草がほとんどなくなっていた。


「私そろそろ塾だから帰るね」



「うん、今日は本当にありがとう!超助かった」



「これからは担任の前で寝るのはやめなよ」



「うん…気を付ける」



「じゃあね」



「うん、バイバ~イ」





果南も帰って、私1人になった。



正直学校に残っている生徒がいないんじゃないかってぐらい、静かで怖い。


嫌だな…

校舎裏だからちょっと薄暗いし…


おまけに、部活も終わったのか全然生徒の声が聞こえてこない。

校舎の中は所々電気がついているから

一応生徒はまだ残っているんだろうけど…


5時まであと30分以上あるけどもう少しで全部終わらせられそうだし

早く終わらせよう。