優しい白衣の彼



「うん」


階段を降りていると、下のリビングから賑やかな声が聞こえてきた。

誰かきてるのかな?


お父さんの会社の人?

お母さんの友達?



階段を降りてリビングのソファに座っている人の後ろ姿が見えた。

誰だろ…



「えっ?」


響紀先生…と蒼生先生?

なんでいるの?




「琴~、夜ご飯食べれそう?」



「…うん」


お母さんがニコニコしながら近づいてきた。

 
「今日はね、蒼生君と響紀君にお鍋一緒に食べようって誘って、来て貰ったのよ」



「えっ?」

響紀…君?

いつの間に君付けする仲になったの?