お母さんとしばらく話していると、蒼生先生がやってきてお母さんと一緒にどこかに行ってしまった。


明日が楽しみだなぁ。

絢ちゃんも喜んでくれたし。


綾ちゃんも、もうすぐ退院って言ってたから2人で昨日は盛り上がっていた。



ベッドに座って足をバタバタさせていると

「なんか嬉しそうだね?」


響紀先生がニコニコしながらやって来た。



「明日退院だから楽しみで」



「良かったね、…そうだ、これ」


人気キャラクターがプリントされている紙を渡されて、それを見てみると

メアドと、電話番号が書かれていた。


しかも字綺麗。


「これって」



「僕のメアドと電話番号だよ。いつでも連絡出来るように」



「早速登録するね」


ベッドに置いていたスマホを取って、すぐに登録した。
 

登録するときは響紀先生じゃなくて、響紀にしておいた。