「目覚ましたんだね」



「佐恵さん…お風呂入りたい」



「先生に聞いてみるね」


佐恵さんが電話をかけるとすぐに蒼生先生が病室にやって来た。

夜なのに居るなんて珍しい。


今日当直なのかな?


「琴ちゃん苦しくない?」



「苦しいけど、大丈夫」

それよりも頭痛いし、汗が気持ち悪い。

お風呂に入ってサッパリしたい。


「全然大丈夫じゃないでしょ…聴診するよ」


されるがままに、佐恵さんにパジャマのボタンを外されて、聴診された。


「蒼生先生、お風呂入りたい」



「体ふいて貰って、着替えしようね。お風呂は熱が少し下がってからね」



「ん…」