コンコン

「琴ちゃんおはよう」



「須藤先生!」



「えーっと…そちらの方は?」



「あっ、これは」


やっぱり須藤先生も驚いてる。

驚かなかったの、蒼生先生ぐらいじゃん。


「んー…琴~」

チュッ


「ちょっ…」 


お腹にまわされていた腕が首にまわって、頬にキスされた。

私的には日常茶飯事だったキスだから問題ないけど、須藤先生はフリーズしちゃってる。


「あれ?君…」


ようやく起きてくれたお兄ちゃんと、須藤先生が見つめ合っている。

なんかシュール。


「もしかして須藤君?」

ようやく腕が離れて、お兄ちゃんが普通にソファの方に座ってくれた。

そして、須藤先生も座るように促していた。