あの夢を見るようになって、
寝不足になり、食欲もわかなくなった。


春毘が作ってくれるものだから、美味しいに決まっているのに――。


最初の方は、無理矢理にでも押し込んでいたけど、もう、限界で残してしまった。



ソファに腰を掛けた。



「ふぅ~」



ソファの肘掛けに頬杖をついた。



そこへ、心配そうな顔をした瑠佳がやって来た。



「愛与君、大丈夫?」



子供も心配するくらい、ひどい顔をしているのだろうか?



「大丈夫、大丈夫だよ」



優しく頭を撫でた。



「本当に?」


「ほんと、ほんと。
ほら、そろそろ学校行く時間だろ」


「うん、行ってきます」


「行ってらっしゃい」



瑠佳にまで心配されてるとは、思わなかった。


少しファンデーションでも塗るか


少し顔色が悪いときに、またに塗っている。

一応、接客業だから、見てくれは確りしないと、お客さんに心配させてはいけない。