涙の雨

おっと、思い出していたら
いつの間にか高校についてた。

「不良校のくせに、綺麗すぎ」
そっと、呟いたつもりだった。

「ここ、綺麗だよね」

後ろを振り向いてみると
綺麗な顔をした男の人がいた。

「…誰ですか」

「俺は坂本 涼介。知らない?白桜」

「知ってる」

「…怖がらないの?」

「幽霊じゃあるまいし怖がるわけない」


そういってあたしは
坂本涼介から離れた。