「えー?」 「まじっ」 「嘘でしょー」 ざわつくこの感じは、 「合わな過ぎ」 「柴崎なにしたんだよ」 「大人しそうに見えたのにな」 「奥原が無理やり付き合ってんじゃね」 僕がいちばん嫌いな空気だった 逃げたい。 ヤギまで、こそこそと耳を傾けている 前を見ると、詩帆と目があった。 周りを見渡してから、少し怯えるような顔をした さあどうする? 男子のほとんどは、僕の悪口を言っているのだと思う。 僕たちは、付き合っちゃいけないのかな。