好きを、何度でも

『ガシャンッ』

椅子を乱暴にどけた音。
全員の視線は一瞬でそちらを向く

「詩帆…?」

立ち上がったのは詩帆だった

一直線で僕に向かってくる



やがて僕の前までくると呆気にとられて放心している僕の腕を引っ張って立たせた


何をする気なんだ…


そしてしんとする教室に言い放った

「柴崎くんは、今日から私の彼氏です!私、ずっと柴崎くんが好きだったんです」