好きを、何度でも


「はい…うわ、めっちゃ恥ずかしい」

照れて向こうを向くそぶりがいちいち可愛かった

もう、どんだけかわいいんだよって突っ込みたいくらいだ


僕らは今日、カップルになりました。

あー、夢かな?どうしよう夢だったら。夢だったとしても覚めないでほしい。

でも、でも…現実?!やばーっ

一人で興奮していると、突然詩帆が慌て始めた

「やばい!周り誰もいないじゃん!急がなきゃ」


気がつくとさっきまでいた人だかりは嘘のように消え去っていた

慌てて詩帆を追いかけるが、すぐに校門について、
なんと言うか、ちょっと残念だった

でも まだ始まりだから。


1日の。僕らの長いこれからの。