みんなは「恋」って知ってる?
そうだね。みんな、知ってるよね

でも僕は恋というものがよくわからなかった。
だって、そんなもの必要なかった。




これは僕が宇宙に恋をしたお話。

私立 桜田学園にて...


僕の名前は
「花山 奏多」(はなやま かなた)

高校二年生
普通のごく普通の高校生だ。
2-3にいつもいる。
所属はバスケ部。



そして僕は今日、人生最大のピンチを迎えてる

「では風紀員は花山くんでいいですか?」

「はーい♡」

「よかったなぁ!花山!」

「おめでとさん」

なんで僕が...

確かに授業中に寝てた僕が悪いかもしれない
でもこんなのはひどい。

風紀委員長の元へ渋々と向かっていた。
裏庭に差し掛かるとき、
桜の根元に白い髪の美しい女子が見えた。

綺麗な人だな。

今はそう思っただけ
そう思っただけだった...



風紀委員長の元へ行くと
いきなり

「君にはこの学園の女番長を担当してもらう」

えぇえ!
僕、初めてですよ!


「うむ。そうか。
んで、担当してもらうのはこの人ね。」


無視かよ。


出された紙を見た。

影山 宇宙

んー... かげやま...ウチュウ!?

変な名前だな


「君は面白いねぇ。これはソラって読むんだよ。彼女はね女番長と噂されてるんだ。そこで君に彼女をつけてもらいたい。」

無理です。無理無理!
(女番長なんてどんなゴリラなんだよ)




「大丈夫!証拠を掴んだら君の風紀員としての仕事は終わりにしてあげるから!」


そう言われて承諾してしまった。

まぁとにかく情報を確認するか。

〜影山 宇宙〜
2-1
所属ー剣道部

小学、中学時代とひどい、いじめにあっていた
父親ー死亡
母親ー影山 千里

とだけのっていた。
どうでもいい情報だ。






また、あの裏庭の付近に来ると。

あの白髪の女子がいた。
なぜかあたふたしている。

こちらに気づいたらしい。
近寄ってきた。

二年生らしく、赤いリボンをしている。
優しい桜の香りがふんわりとした。
「あの。助けてください!」

へっ?どうしたの?

「猫が木に登っておりれなくなってるんです」



意外と高いな。
どれ、こっちおいで猫。

(よし!猫は捕まえたぞ。どうやって降りるかな)

その時ふいに強い風が吹いてきた
体がよろめいた。
次の瞬間、僕は強い衝撃とともに地面に落ちた
さいわい怪我はなかった。

慌てて先ほどの女子が近づいて来る。
「大丈夫ですか!?」

あぁ、大丈夫だ。それより猫は?

「無事です」

優しく笑った彼女の笑顔は綺麗だった。

手をかしてもらって、立ち上がった後。
僕は2-3の花山 奏多。君は?

「はい。私は2-1の影山 宇宙です。」


えぇぇぇぇぇ!!


これが
彼女と僕の出会い。