俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

「ちょっと柊くんってば!ストップストップ!」




最後のスタンプ場所付近まで来て、やっと柊くんが止まってくれた。




「なに」




って、なんでそんな不機嫌そうなわけ!?




「柊くん歩くの速すぎて、みんな追いつくのに必死だからっ」

「…」




後ろへと指さすと、みんな一生懸命後を追いかけていた。




「みんな、大丈夫?」




上ってきた坂を下るだけだったから今は楽だったけど、それでもこのスピードは疲れちゃうよ!




「私は平気…っ」

「僕たちも大丈、夫」




とりあえずみんな合流し、最後のスタンプの場所を地図で確認した。