俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

先生が指さす先には、屋根のあるちょっとした休憩スペースが建っていた。




「そうさせてもらいます!みんなっここでちょっと休憩しよっか」




「ふぅ~疲れたよぉ。やっと座れる…」




みんな疲れ切っていたようで、ベンチへと腰かけていた。




「柊くんもこっちに来て休めばいいのに」




と、涼香ちゃんは少し心配そうにつぶやいた。




柊くんは一人ベンチには座ろうとせず、少し離れた場所で木にもたれかかっていた。




確かに…あれじゃあ、全然休まらないよ!




「…声かけてみたら?」

「えっ無理無理!絶対、酷いこと言われるよ」




涼香ちゃんは苦笑いを浮かべた。




「まあ…確かに。仕方ない、私が話しかけにでも…あ」




するとそこに、他のクラスのグループがスタンプをもらいにやってきたのだった。




「あれっ?あそこにいるのって柊悠翔くんじゃないっ!?」