俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

「聞いてる。ていうか、俺にいちいち話しかけなくていいから」




「むっ…!はいはい、分かりましたよーだ!」




全く相変わらず憎たらしい態度っ!

こっちだってせっかく気を使って話しかけてるのにっ




私は頬をぷくっと膨らませ、不満げな表情を浮かべた。




「花ちゃん、そろそろ行こう?」

「あっそうだね」




隣で涼香ちゃんも額に汗を浮かべ、疲れているであろうのに笑顔をみせていた。




あぁ、涼香ちゃんの笑顔だけが癒しだ…
よしっあともう少し頑張ろ!




そして私たちは再び歩みを進め、スタンプをもらいに向かった。




「わ~っ、ねえここから見える景色綺麗だよ」

「ほんとだっ結構いい眺めだね」




木々の隙間からみえる景色に感動しつつ、着実に上っていった。