俺の半径3メートル以内に近寄るな…ですって?




……………はい?




これ以上の言葉が私には見つからなかった。




柊くんは何事もなかったように、ただ作業を続けていた。




どうにもこれを私にはスルーすることは出来なかった。




「あのさ、3メートル以内に近寄るなってどういうこと?」




怒りを抑えながら、出来るだけ優しい口調で話した。




「そのまんまの意味だけど」




彼はぶっきらぼうにそう答えただけだった。




落ち着け、落ち着け、私。

彼はこういう人だって知ってるじゃない。




女が嫌いだから仕方ない、仕方ない…私が我慢すればいいだけの話だから…