俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

「…すみませんでした」




私は小さな声でそう呟くと、頭を軽く下げた。




「で、どこで雑用やってんの?」




柊くんはカバンを手にすると、だるそうな声で言った。




「あっ、えっと、廊下の突き当りの空き教室に資料が置いてあるから、それをまとめてほしい」




「はぁ…だるっ」




「私、先生に伝えておくから先に行ってやってて」




ちゃんと柊くんも来てくれたってこと伝えておかないとね。




「…いちいち指図すんな」




「はいぃ!?」