柊くんの制服のシャツを掴むと、背伸びをし、私は自分から柊くんへキスをしたのだった。




「それは、こっちのセリフだよ!」




そう言って私はにんまりと笑顔をみせたのだった。




「…反則だろそれ」




私たちはお互い見つめ合うと、再びくすりと笑いあった。




そして私たちはどちらからともなくキスをしたのだった。




優しくて深く甘いキスを。




半径3メートル以内に近寄るなと言われたあの日から、今日私たちの距離は0メートルになったのだった。