「うん、行っておいで!花なら大丈夫」




「うんっほんとにありがと!またね!」




私は涼太くんに頭を深く下げると、中庭を立ち去った。




柊くんに早く会いたいっ




会ってちゃんと伝えたいっ




いつまでも怯えてる場合じゃないよね。




やっぱ涼太くんはいい人だよ、本当に。




私は強い決意を胸に、柊くんに会いに学校を飛び出したのだった。