俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

私は出来るだけ柊くんのほうを見ないようにし、距離を空けた。




大丈夫、これくらいならバレない…はず。




二人そろったところで先生は本題の話をし始めた。




しかし、先生の話など頭には入ってこず、早く話が終わることだけを考えていた。




う~早く終われ早く終われ。
早くこの場から立ち去らないと~!




「…というわけで、以上だ」




やば、先生の話なんにも聞いてなかった…
そんな重要な話じゃないよね?うん、きっと大丈夫!




「失礼いたしました~…」




そう言って私たちは職員室を出ると、私は素早く柊くんに背を向けた。




「それじゃあ、また…ね!いい夏休みを…」