俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

「わ、私、今日寄りたいところあるからさ!こっち行くね!今日はありがとう…さようなら!」




私は逃げるようにそれだけを言い残すと、柊くんのほうは一切見ずそのまま走ったのだった。




いくらなんでもあからさまだったかな?

でもあのまま一緒に帰るよりかはマシだよね…




あのまま一緒に帰ってたら、絶対バレてたわ…




とりあえず気持ちを落ち着かせないとね…




私は空を見上げ、体いっぱいに空気を吸い込んだ。




早くこのドキドキ収まってくれないかな。




「今日は遠回りして帰ろっと…」