だから…覚悟は出来ている。




花が成宮を選ぶっていうなら、俺は潔く花のことを諦める。




俺に花をどうこうする資格なんてないからな…




「そんな暗い顔すんなって!ごめん!俺もちょっとムキになってきついこと言いすぎたっ」




そう言って顔の前で手を合わせていた。




ただ、もし…もし、花が俺を選んでくれるというなら、俺は花のことを…




「どっちが選ばれても恨みっこなしな?」




成宮は真っすぐな目を俺に向けた。




「そうだな」




こうして俺たちは話し合いを終え、俺は花の待つ教室へと戻った。