涙目になりながらおでこを抑えていた。




なにやってんだか、俺。




歩くスピードを速めると、俺の後ろを小走りになってついてくる。




「ちょ、待ってよ~!早いってば」




一生懸命についてくるこいつが面白くて、つい意地悪をしてしまいたくなってくる。




「遅い。さっさと歩け」




俺はこいつにバレないように小さく笑っていた。




は~笑える。




こいつと一緒にいる時間を楽しんでいる自分がいた。