俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

「えっ柊くん!?」




なっ、ななななな何を言っているのですかっ!?




私は大きく目を見開いたまま柊くんを見上げた。




「…なんてね、嘘。付き合うわけないじゃん」




「そっか~付き合ってないんだっよかった」




柊くんはそれだけ言うと私たちの横を通り過ぎて行った。




な、なんだったの今の…
急に変なこと言うからびっくりしちゃったじゃん。




それに、心臓の音もやけにうるさいし。
も~今のなんだったのよ~…




心臓の音がうるさいくらいになるのを感じながら、柊くんの後ろ姿を無意識のまま見送っていた。