俺の半径3メートル以内に近寄るな。 【完】

「柊くん!涼太くんは今日私たちのクラスにやってきた転校生だよ!?もうっ寝てるから自己紹介聞き逃すんだよ!」




「涼太くん、だと…」




柊くんの眉がぴくりと動いたことにこの時私は気がつかなかった。




まったく!
転校生が来るときくらいちゃんと起きててよねっ




「これからはちゃんと起きててよね?」

「やだね」




と言って柊くんは舌をぺろっと出した。




そしてそんな私たちのやり取りをみていた成宮くんが口を開いた。




「二人ってすごく仲いいんだね」




「えっ!?ないない!仲良くないから!」




私は即座に否定した。