入ってきたのは…




「男の子だ…」




人懐っこそうな笑みを浮かべ、少し照れているのか頬を紅潮させていた。




「よし、自己紹介を頼む」




男の子は教壇に立つと、黒板に名前を書き始めた。




わっ、先生より大きい。
身長いくつあるんだろう?




「成宮涼太(Ryota Narimiya)って言います。親の仕事の都合でこっちに引っ越してきました。今日からよろしくお願いしますっ」




成宮くんって言うんだ~
ふふっ緊張してるのかな?




「みんなこれからよろしく頼むぞ~」